ゲル浸透クロマトグラフィー (GPC)分析のさらなる前進に向けて、マルバーン・パナリティカルとウォーターズが提携

マルバーン・パナリティカル(本社:英国・オランダ)は、ゲル浸透クロマトグラフィー (GPC)分析をさらに前進させるため、ウォーターズコーポレーション(本社:米国)と共同マーケティング契約を結びました。

マルバーン・パナリティカルのOMNISEC® REVEALと、ウォーターズのACQUITY™ Advanced Polymer Chromatography™ (APC™) システムを組み合わせることにより、従来のゲル浸透クロマトグラフィー (GPC) を凌ぐスピードと分解能で最先端の情報を得ることが可能になります。

日本国内でも、スペクトリス株式会社マルバーン・パナリティカル事業部と、日本ウォーターズ株式会社で、提携を進めています。


【提携の背景】

現在分析の世界では、多彩な構造と組成を持つ新成分の出現により、非常に複雑なサンプルのさらなる詳細な解析と深い理解を可能とする革新的な技術が求められています。マルバーン・パナリティカルとウォーターズのテクノロジーの組み合わせにより、研究開発においてこれまでになく高感度かつ高分離なデータにアクセスすることが可能となり、サンプルに関してより的確な洞察を得ることができるようになります。これは、成功する可能性の高い効率的な製品開発への近道となります。


【テクノロジーの組合わせにより得られるメリット】

  • 従来のゲル浸透クロマトグラフィー (GPC) と比較して分析速度が最大 5 倍になるため、サンプルスループットが向上し、分析法開発をより短時間で行うことが可能に。
  • マルチ検出器モジュールのOMNISEC® REVEALをAPC システムに組み合わせることで、APCシステムでも絶対分子量が算出でき、構造をより包括的に理解することが可能に。


【各社コメント】


マルバーン・パナリティカル

「ウォーターズと提携できることを光栄に思います。APC システムの高効率・高分離という優れた特長は、最先端の検出モジュールであるOMNISEC REVEALの高感度・低拡散という特長を活かす組み合わせとして最適です。この統合システムの分析能力は必ず研究者たちを満足させるでしょう。このシステムは優れた性能を発揮し、他のシステムでは見逃されてしまう詳細な点も確認することができます。ウォーターズの APC システムと マルバーン・パナリティカルのOMNISEC REVEALの組み合わせは、研究開発に新たな扉を開くものであり、製品性能の向上にダイレクトにつながるでしょう。」―先端材料担当副社長Steven Horder


ウォーターズ 

「当社は、複雑な分子特性解析という課題に取り組むうえで、マルバーン・パナリティカルのような革新的な企業と提携できることを非常に誇りに思っています。それぞれの分野をリードする 2 社が、それぞれの技術を最適化して統合し、研究者の分析における目標達成を支援する取り組みの一例となるものです。」―Marketing担当 副社長Jeff Mazzeo


スペクトリス株式会社 マルバーン・パナリティカル事業部 について

粒子計測装置とX線分析装置を提供するMalvern Panalytical(マルバーン・パナリティカル)社の日本事業部です。東京と神戸を拠点に国内計6箇所の営業所、2箇所のアプリケーションラボラトリにて、装置の販売やサービス、サポート業務を始め、各種セミナーなどのイベントも行っています。粒子計測やレオロジー、熱分析(カロリメトリ)などの製品を持つMalvern社と、X線回折や蛍光X線分析装置メーカーであるPanalytical社が2018年に統合し、誕生しました。各分野のリーディングカンパニーである両社の統合により、R&D、プロセスコントロール、品質管理、材料特性分析に携わる幅広い業界のお客様へ、最先端のソリューションを提供します。
www.malvernpanalytical.com/jp/


ウォーターズコーポレーションについて 

ウォーターズコーポレーション (NYSE:WAT) は、分析機器を専門とした世界をリードする会社であり、60年近くにわたりライフサイエンス、材料科学、および食品科学に役立つクロマトグラフィー、質量分析、および熱分析のイノベーションを開拓し続けています。世界中で約7,000名の従業員を擁するウォーターズは、15の製造施設を含め31カ国に支社を構え、100を超える国々で製品を販売しています。
www.waters.com