スプレードライプロセスのリアルタイム測定による粒度分布のフィードバック制御

株式会社プリス様との共同研究で、オンラインでの粒度分布測定を完全自動化した事例をご紹介します。資料をダウンロードいただくと、スプレードライヤーにリアルタイム粒度分布測定器を実装した粒度分布のフィードバック制御システムの実験結果、考察をご覧いただけます。

共同研究

株式会社プリス様

関連製品

インライン リアルタイム粒度分布測定機 Insitec(インシテック)

研究概要

スプレードライヤーとは、原液を瞬時に粒子にすることが可能な乾燥装置です。本装置を用いる工程(Spray Dry : SPD)の利点は、熱に敏感な物質であっても変質が極めて少なく、濃縮、濾過、粉砕、分級、乾燥という多くの工程をOne-Pod化することで省略可能である点です。

特に、ファインセラミックスへの用途を鑑みた際の最も大きい利点は、粒度分布がシャープで、流動性の高い球形の乾燥顆粒粒子が製造できることにあるため、高密度な成型品の作成を要求される、ファインセラミックスの製造の一工程に選定されることが多くあります。

しかしながら、これまで、一般的なスプレードライヤーの能力評価には水分蒸発量が用いられてきましたが、実際には目的に合致した、希望通りの粉体を得ることは困難でした。これは、水分蒸発量が同じ装置であっても、各種の原料特性やオペレーション条件によって最適な運転条件が異なるからです。したがって、これらの工程最適化には高度な技術ノウハウと経験が必要とされてきました。

ここで我々が注目したのは、特に、粉体の特性を示す基本的かつ、重要な指標である「粒子径」です。従来、粒子径は、サンプリングなどで抜きとりしながら、オフラインで間欠的に測定をされてきましたが、この監視技術では、その分析頻度が低いことから、効率的な工程の制御や理解が困難とされる場合がありあました。

このような要求に応える一つの手法が、リアルタイム粒子分析技術を組み込んだ新しいシステムです。本プレゼンでは、完全自動化をした事例について、ご紹介します。

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