概要
CNA³は、CNAシリーズの最新世代の1つです。 地下鉱床などの過酷な環境に適するように設計を刷新しましたが、比類のない寿命と中性子出力安定性(PFTNA)を備えた最先端の中性子技術を維持しています。
CNA³は、ベルト上バルク原料のオンライン元素分析を可能にします。 原料はコンベアベルト上でリアルタイムに測定されるため、サンプリングは必要ありません。
このコンパクトで堅牢な設計はベルト下にすっぽりと格納されています。採掘業界では一般的なベルト荷重と粒子径のばらつきが、精度に影響を与えることはありません。 これは、効率的なプロセス制御のために安定性と代表性を提供する重要な設計上の特長です。
機能
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電気的オン/オフが可能な中性子源
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安定した中性子出力により、卓越した性能安定性を実現
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自動放射線防護システム(ARPS)
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設置と起動を簡素化したコンパクトな設計
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原料の高さに制限はなく、ユニットはすべてベルトの下に設置
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ベルト負荷や粒子径のばらつきの影響なし
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幅広いベルトに対応
メンテナンスを容易にするオフラインポジション
レールに設置されたRNA³は、メンテナンス、クリーニング、中性子発生装置の交換などのために簡単に側部に移動できます。
この位置はオフラインポジションとも呼ばれ、システムの性能をチェックし、必要に応じて修正を適用するためにサンプル測定を行う機会をお客さまに提供します。このために製造工程を中断する必要はありません。
アプリケーション
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- 石炭
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石炭は、燃料および原材料として重要な産業用鉱物です。 石炭の質は、鉱源によって大きく異なるため、用途と価格は組成に大きく左右されます。 CNA³は、鉱山へ直接、あるいは石炭処理プラント、冶金プラント、発電所、その他の用途に配置されている場合でも、石炭組成、発熱量、灰含有量、揮発性物質、および水分に関する信頼性の高い情報をリアルタイムに提供します。 CNA³中性子発生技術により、CおよびOを含む幅広い元素の測定が可能です。
- Copper
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CNA³の設計は、銅鉱石を搬送するコンベアベルトに特に適しています。 このユニットは、さまざまな荷重の幅広ベルトとさまざまな粒子径に対応できるように設計されています。 ユニット全体がベルト下に収まっているため、サイズ超過の原料も分析装置上を問題なく通過します。 このユニットは、さまざまな元素の元素データを提供します。 このデータは、採掘作業をガイドし、原料の流れをソートし、プロセス制御へのフィードバック情報を提供するために使用できます。
- Iron
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RNA³はキャリブレーション範囲が広いため、広範囲の鉄鉱石を分析できます。 このユニットは地下深くまたは地上に配置でき、元素情報を提供して採掘作業をガイドしたり、ターゲット組成になるように様々な鉱石を混合する指針として使用する事ができ、下流工程でのばらつきを低減することが可能です。
- Nickel
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鉱山で使用される場合も下流工程で使用される場合も、CNA³はニッケルグレード、Fe/Ni比、塩基度指数、その他の主要なプロセスパラメータを制御するための情報を提供できます。 RNA³は中性子管を使用しているため、制御された中性子束を提供し、安定した運転と、比類のない安全性を実現します。
- リアルタイムでのリソース評価を実施
- 採掘作業のための主要コンポーネントを監視
- 対象元素ごとに鉱石をソート
- 粉砕作業を最適化
- 磁気分離を最適化
- リーチパイル組成の採掘寿命を最適化
- フロート試薬の消費量を最小限に抑制