Micromeritics GeoPyc

成形品と圧縮粉末のエンベロープ体積および密度

Micromeritics GeoPycでは、サンプルの完全性を維持しながら、エンベロープ体積および密度について、高速かつ高精度で再現性のある結果が得られます。

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概要

GeoPycは危険物を使用せずに固体のエンベロープ体積および密度を正確かつ効率的に測定するために設計された革新的な卓上型装置です。GeoPycは、内部に侵入しない固体媒体であるDryFloを採用することで、サンプルの完全性を維持しながら、信頼性の高い一貫した結果を迅速に提供します。 

さらに、オプションで、粉末の圧縮バルク密度を包括的に評価するための横軸圧力(Trans-Axial Pressure、T.A.P.)分析も提供しています。 

GeoPycは、骨格密度測定と組み合わせることで、成形品の細孔容積と細孔度に関する詳細な情報も提供できます。

特長

  • 制御された圧縮分析により、わずか15分で結果を提供
  • 極めて正確で再現性のある測定を保証
  • 分析中もサンプルの完全性を維持
  • 危険物を含まないDryFlo媒体を使用するため、廃棄が安全で容易
  • インテリジェントなタッチパネルで、操作とレポート作成が簡単
  • 完全に自動化されたデータ取得とレポート作成
  • 多数の分析メソッドファイルをプログラミング、保存、再利用可能
  • 成形品のエンベロープ体積および密度を測定
  • オプションの横軸圧力(Trans-Axial Pressure、T.A.P.)分析で、ASTM試験方法D8097に準拠して粉末の圧縮バルク密度を測定
  • 骨格密度と組み合わせることで、ローラーコンパクタのリボンや焼結固体など、成形品の細孔容積と細孔度を提供
  • スタンドアロン動作機能
  • 結果は、電子メールで共有またはWebブラウザからアクセス可能
  • データは、レポートを印刷またはCSV形式でダウンロード
  • 材料の洗浄と廃棄が容易
  • ピストンチップはユーザーが交換できるのでメンテナンスが簡単
  • 危険物が不要なため運用コストを削減可能

システム構成

GeoPyc T.A.P.密度オプションでは、得られる結果の正確性は従来のタップ密度分析装置と同等ですが、速度、静音性、再現性は向上しています。

T.A.P.密度オプションを装備している場合、GeoPycは、幅広い圧縮条件において、医薬品材料や電気化学材料などの粒状および粉末サンプルの充填体積を測定し、バルク密度を計算します。

T.A.P.密度を測定するには、正確に指定された力をサンプルに加えながら、サンプルチャンバを回転および振動させます。力トランスデューサーは、圧縮力(ニュートン)を測定し、圧縮ピストンとプランジャーの移動距離を段階ごとに測定します。ユーザーは、適用する力と分析あたりの圧縮回数を指定します。GeoPycは、各圧縮の測定値を平均し、体積と密度を自動的に計算して、結果をcm3とg/cm3の単位で報告します。

仕様

一般

再現性(非連続測定時) サンプル体積がサンプルホルダ体積の25%以上の場合: 通常± 1.1%

圧力測定

試料量
内径12.7 mm: サンプル体積は0.3 cm³~0.8 cm³
内径19.1 mm: サンプル体積は0.8 cm³~2.4 cm³
内径25.4 mm: サンプル体積は2.4 cm³~5.3 cm³
内径38.1 mm: サンプル体積は5.3 cm³~13 cm³
内径50.8 mm: サンプル体積は13 cm³~25 cm³

物理仕様

Height
11インチ
Width
22インチ
Depth
15インチ
重量
19 kg (42 lbs)

使用電源

Voltage
85~265 AC
Frequency
47~63 Hz
電源
95 VA

環境

温度
15°C~35°C
湿度
20%~80% (結露なし)

技術

GeoPycは固体媒体DryFloの変位によって固体の体積と密度を自動的に測定します。この媒体は流動性が高く、ばらつきが少ない小型の硬い球で、測定する物体の周りに密に詰まります。粒子は十分に小さく、圧力がかかると物体の表面にぴったり沿って配置されますが、細孔内には侵入しません。

圧縮方法を制御することで、高い再現性が得られます。乾燥媒体を入れるサンプルセルは精密な円筒形です。プランジャーがセルの振動に応じて粉末を圧縮します。圧縮力を選択できるので、別のテストでも再現可能になります。先に変位媒体のみをセル内で圧縮することで、体積ゼロのベースラインを設定します。

次に、サンプルを乾燥媒体とともにシリンダに入れ、圧縮工程を繰り返します。ピストンが、テスト中にシリンダに入り込む距離と、ベースライン手順中に入り込む距離h0の差(h = h0 – ht)を使用して、高さhの円筒の体積の公式V = πr2hにより媒体の変位量を計算します。

GeoPycはインテリジェントタッチスクリーンで操作します。データ取得とレポート作成は完全に自動化されており、LIMSなどのデータ収集システムに簡単に組み込むことができます。さまざまなサンプルチャンバが利用可能で、幅広いサンプルサイズに対応分析後、軽く振ったりほこりを払ったりするだけでDryFloが完全に除去されるため、サンプルの再利用や再テストが可能です。

GeoPycには、フルブランク、計算ブランク、ばらつきを考慮したリファレンス固体キャリブレーションなど、複数の動作モードがあり、速度と精度をお客様のニーズに最適化できます。分析中に進行状況と暫定結果が表示されるので、経過を追跡できます。

ソフトウェア

GeoPycには複数の動作モードがあり、装置のスマートタッチスクリーンからアクセスできます。動作モードには、フルブランク、計算ブランク、ばらつきを考慮したリファレンス固体キャリブレーションがあり、速度と精度をお客様固有のアプリケーションに最適化できます。 

分析中に進行状況と暫定結果が表示されるので、経過を追跡できます。サンプル固有の情報を分析レポートに入力できます。 

利用可能なレポート: 

  • エンベロープ密度
  • 体積キャリブレーション
  • ブランクレポート
  • 力のキャリブレーション
  • 装置ログ

ユーザーマニュアル

ソフトウェアのダウンロード

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エンベロープ体積および密度を簡単に測定。

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危険物を使用せずに、固体や粉末を正確かつ効率的に分析。

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