Hydro SV

小容量対応湿式分散ユニット

Hydro SVは、小容量の試料と分散媒で粒子径分析を可能にするために設計されたシンプルでコストパフォーマンスの高い湿式分散ユニットです。

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概要

Hydro SVは、レーザ回折式粒度径分布測定装置マスターサイザー3000とともに使用することを目的とした小容量湿式分散ユニットです。 これは分析に利用できる試料の量がきわめて限られている場合、または試料測定に必要な分散媒が環境、健康および安全性に問題があり、使用量を極力抑えたい場合に特に有用です。

  • 6mL~7mLの試料容量
  • 安全で簡単な試料導入
  • 有機溶媒対応
  • ソフトウェア制御のマグネットスターラーによる分散制御
  • 試料および分散媒は保持して回収または廃棄が可能
  • 洗浄ステーションにて素早く簡単に洗浄が可能

動作

湿式試料分散

Hydro SVは水系または有機溶媒系の分散媒を使って、レーザ回折粒子径測定中に試料を分散します。 粒子表面を分散媒で濡らすと、粒子の表面エネルギーが低下し、接触する粒子間の引力が低下します。 これにより粒子が分散することができ、懸濁状態になります。 水のような表面張力が高い分散媒の場合、界面活性剤を少量加えると、濡れ挙動が大きく改善し、その結果、粒子の分散性が改善します。

試料の懸濁

粒子径測定中に試料を分散し、懸濁状態および均一状態を維持するため、速度調整が可能なマグネットスターラーを使って攪拌します。 これによりHydro SV試料キュベット内のレーザ回折測定ゾーンに、均一化された試料を導入できます。 Hydro SVのスターラーが懸濁できる粒子径の上限は、粒子の密度および形状に加え、分散媒の粘度によっても変わります。

洗浄が容易

Hydro SVは、測定間の測定キュベットのすすぎと洗浄を容易にする洗浄ステーションアクセサリを標準で付属しています。

仕様

攪拌速度

0rpmおよび500~1800rpm ††

スターラー速度分解能 +/- 10rpm
スターラー速度精度 +/- 50rpm
超音波電力、周波数 不明
最小試料量 5.6mL
最大サンプル量 7mL
分散剤、添加剤および試料と接触する材料
316ステンレススチール
ホウケイ酸ガラス
PTFE (マグネットスターラーバーのみ)
化学的適合性のあるエポキシ樹脂
最大粒子径 200ミクロン †
測定間の最短時間 60秒未満 †
寸法 110mm x 280mm x 210mm (LxWxH)
質量 3.05kg
Power Supply 光学ユニットを介して供給
最大消費電力

スタンバイモード:2W

動作中公称値:5W

備考

備考 † 試料および分散媒に依存します
†† 分散媒に依存します