マルチ検出器UPLC/UHPLCでは、ポリマーの分子量、サイズ、構造をより速く詳細に分析できます
マルチ検出をWaters ACQUITY APC™またはUHPLCシステムに追加することで、速くより詳細なポリマーの分析ができます。
多分散ポリマーまたはオリゴマーを、サイズか分子量によってより適切に分離できるようにしたくないですか。 分子量分布を明確に把握すると、実用的なポリマーと欠陥ポリマーとの間に差が明確になります。 また、時間と溶媒を半分以下にして、GPC/SEC測定を行いたくないですか? 時間と溶媒を節約すると、生産性が向上し、環境に優しい化学となり、運用コストは下がって、プラント生産から研究室分析への所要時間が短縮されます。
Waters ACQUITY® APC™などの超高速液体クロマトグラフィー(UHPLC)や高速液体液体クロマトグラフィー(UPLC)は、従来型のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分離を進化させたものです。 GPC分析用カラムより小さい高性能ハイブリッド粒子を使用することで、ACQUITY APCカラムでは分解能が改善し、分離が高速になって、溶媒の使用量が減り、低分散(バンド広がり)のハードウェアが活用されます。 これには、ACQUITY APCを使用して高くて狭いピークが達成され、感度が改善されて検出限界が下がるというメリットが伴います。
UPLCまたはUHPLC (超高速パフォーマンス液体クロマトグラフィー)とHPLCとは両方とも液体クロマトグラフィー技法であり、化合物または混合物の成分を分離します。 これら2つの分離技法の違いについて、次の表で説明します。
SEC-HPLC | SEC-U(H)PLC | |
一般的なカラム寸法 | 7.8 x 300mm | 4.6 x 150 mm |
粒子サイズ | 3~10 µm | < 3µm |
注入ごとの一般的な実行時間 | 45分 | 10分 |
注入ごとの溶媒使用量 | 45 mL | 10 mL |
ポンプ圧 | 4 MPa | 70 MPa |
サンプル使用量
(サンプルおよびシステム設定に応じて、注入量は変わります) | 300 µg | 20 µg |
ピーク分解能 | 良 | 優 |
移動相切り替え | 標準 | 高速 |
光散乱検出器や粘度検出器などの高度な検出器を複数、UPLCシステムに追加すると、従来型の単一検出器測定と比較して、絶対分子量、サイズ、構造など、ポリマーとオリゴマーについて優れた情報が提供されます。 以前、この2つの技法には互換性がありませんでした。狭いUPLCピークが複数の検出器のセルを通過するときに、バンド幅が広がり,再分散のが起きるためです。 ただし、Malvern PanalyticalのOMNISEC REVEAL検出器プラットフォームの最新の強化機能では、この2クラスの主要技術ができるようになりました。 高度なマルチ検出からの情報豊富なデータをUPLCによるスピードと分解能に組み合わせると、両方の最高の部分、つまり速さと詳細なポリマー分析が手に入ります。
![]() OMNISEC世界最先端のマルチ検出器GPC/SECシステム |
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詳細 | |
技術 | |
ゲル浸透クロマトグラフィー | |
サイズ排除クロマトグラフィー (SEC) | |
静的光散乱 | |
測定タイプ | |
分子構造 | |
分子サイズ | |
分子量 | |
最小サンプル質量(BSA) | 100ng |
最小サンプル質量(ポリスチレン) | 100ng |
分子量範囲 | 200Da - 10MDa |