モフォロギシリーズ導入事例:日産化学株式会社様

日産化学株式会社 (以下、日産化学) 様は、1887 年に日本初の化学肥料製造会社として創業し、現在では、機能性材料、農薬、医 薬、化学品の分野で事業のさらなる拡大を図っている化学総合メーカーです。マルバーン・パナリティカルの粒子画像分析装置モフォロギを導入されたのは、千葉県船橋市にある物質科学研究所です。同研究所では、新規農 医薬、有機機能性材料の探索・開発研究及びこれらのプロセス研究、農薬製剤開発研究を実施するとともに、医薬中間体・原体、高分 子材料中間体などの合成研究や有機合成技術の開発研究を行っています。今回は、同研究所所属、Y.I.様に、装置の導入経緯をお話いただきました。

日産化学株式会社 (以下、日産化学) 様は、1887 年に日本初の化学肥料製造会社として創業し、現在では、機能性材料、農薬、医 薬、化学品の分野で事業のさらなる拡大を図っている化学総合メーカーです。マルバーン・パナリティカルの粒子画像分析装置モフォロギを導入されたのは、千葉県船橋市にある物質科学研究所です。同研究所では、新規農 医薬、有機機能性材料の探索・開発研究及びこれらのプロセス研究、農薬製剤開発研究を実施するとともに、医薬中間体・原体、高分 子材料中間体などの合成研究や有機合成技術の開発研究を行っています。今回は、同研究所所属、Y.I.様に、装置の導入経緯をお話いただきました。

導入の経緯:業務で抱える問題がきっかけに

装置の導入検討のきっかけとなったのは、医薬品原薬 (API) の開発業務の中で、ある問題を抱えていたことにさかのぼります。その問題とは、API の持つ「溶解性」でした。

「当時、私は、ある種のサンプル群を評価する業務に従事していました。これらの中に、明らかに 溶解性に異常を示す群があったので、その原因解明について、評価を進めていました。比表面積、結晶形、レーザ回折式粒度分布法など、一般的に考えられるあらゆる粒子評価技術を用いても、溶解性の差異を明確に説明することはできませんでした。その問題に頭を悩ましているとき、粒子の持つ他の特性、特に「形状」というパラメータが重要ではないか、と思いついたのです。」とY.I.様は語ります。

その評価を可能にする技術は何か?模索していく中で、「粒子画像イメージング法」に行きあたったとY.I.様。そこから、画像で粒子を分析するあらゆる装置の情報を集められたそうです。

「各社の数ある装置の中でも、モフォロギは、粒子を1粒子ずつ数万個以上、全自動で直接画像解析可能で、粒子径だけでなく形状も評価でき、統計的に有為な結果を得られること、測定 が0.5μmから数mmもの範囲をカバーしていたこと、乾式分散機能が優れていたことがハードとしての大きな魅力でした。なにより、本システムで、抱えていた問題の解釈が直接的にできたこと。これが、導入しようと決定した、最も大きな理由です。」

導入への苦労と現在の活用状況

とは言うものの、当初、装置導入は一筋縄ではいかず、従来の顕微鏡観察技術との差異、粒子の分析評価技術の重要性などを部署内で説明することから始められたそうです。その地道な努力の甲斐あって、導入当初は、グループ内での使用だけでしたが、今では別のグループや別部署でも利用されているとのことです。

「モフォロギは操作がシンプルなので、操作の説明を簡単に受けると、使用者が一人で計測することができます。また、一度、測定の設定をすれば自動計測してくれるので、他の実験の手を止めることなく測定できる手軽さも活用されている理由です。」穏やかな笑顔でY.I 様はおっしゃってくださいました。今後は、オプションの湿式ユニットも利用し、さらに活用していきたいとのことです。

粒子画像分析装置モフォロギとは

ISO 13322-1 “Image Analysis”に準拠の粒子画像分析装置です。全自動で数万~数十万個の粒子を自動解析・画像イメージ取得可能で、自動粒子 分散ユニット(SDU)により再現性良い分散 (G3SE)を持ちます。ハイエンドの顕微分析システムによる高解像度の画像が取得可能で、湿式・乾式・ 反射・透過・暗視野など、観察手法は自由自在です。高機能解析ソフトによる幅広い解析は、アプリケーションの幅を広げます。 (2次元スキャタグラムによる形状同士の相関解析、形状パラメータフィルタによる同一サンプルの分布比較解析、クラスタリングによる形状と粒子の相関性等)

仕様など詳細はこちらの製品ページをご覧ください。

お話を伺ったのは:
日産化学株式会社 物質科学研究所 物質解析研究部 Y.I.様(2014年時在籍、導入)

本社:東京都中央区
事業内容: 化学品、電子材料、農業化学 品、医薬品の開発・製造・販売
URL: www.nissanchem.co.jp

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