UK Modern Slavery Act of 2015 (英国現代奴隷法)第54条およびCalifornia Transparency in Supply Chain Act of 2010 (サプライチェーンの透明性に関するカリフォルニア州法)を含む適用規制に準じ、Malvern Panalyticalは以下のステートメントを開示しています。

Malvern Panalyticalは、生産性の向上強化に役立つ、精密計測機器、制御機器を開発・販売するスペクトリス社(Spectris Group Plc)の一事業部です。 スペクトリスの2016年の売上は13億4500万ポンドに達し、世界で約9,000名の従業員を擁します。

Malvern Panalyticalとスペクトリスは、企業活動における奴隷労働および人身取引を防止し、サプライチェーンにおいても当該行為が一切ないことを担保するため徹底したコミットメントを実施します。 サプライヤとの責任のあるビジネスの実践も推進しています。

1 サプライチェーンの検証

1.1 デューデリジェンス

Malvern Panalyticalは、新規サプライヤの採用を検討する際にデューデリジェンスを実施し、既存サプライヤを定期的に見直します。 当社のデューデリジェンスと見直しには以下が含まれます。

  • 2014年版世界奴隷指数(The Global Slavery Index:GSI)に示された現代奴隷に関する絶対推計値の上位20カ国に照らしてサプライチェーンをマッピングし、現代奴隷および人身取引の地域的リスクを評価します。
  • 各新規サプライヤの現代奴隷および人身取引のリスクを評価します。
  • サプライチェーンマッピングに基づいてサプライチェーンのあらゆる側面を定期的に見直します。
  • サプライヤの審査を実施し、認証します。この審査と認証はSA8000 (社会的説明責任) 認証の国際基準に照らしてスペクトリスが自社で独自に研修および認証したSA800審査チームを通じて行い、さらにUK Modern Slavery Act of 2015 (英国現代奴隷法)第54条およびCalifornia Transparency in Supply Chain Act of 2010 (サプライチェーンの透明性に関するカリフォルニア州法)において求められる奴隷と人身取引のさらなる重視に対応するために特定の審査を追加しています。
  • 審査プロセスを通じて、各サプライヤの年次リスクプロファイルを作成します。
  • 審査プロセスを通じて、スペクトリスが自社で独自に研修および認証したSA800審査チームによる年次サーベイランス審査を行うことにより、基準に達しないサプライヤの商習慣を改善するための手段を講じ、サプライヤに助言を提供し、審査中に是正処置計画の実施についてサプライヤと合意します。
  • 上記の審査プロセスにより特定された倫理的サプライヤリストをスペクトリスグループ全体で使用し、労働基準、全般的なコンプライアンスと特に現代奴隷および人身取引のコンプライアンスについてサプライヤをチェックします。
  • サプライヤがアクションプランに適合するための業務改善を怠った場合、または当社のサプライヤ行動規範に著しく違反した場合、サプライヤの契約を解除します。

1.2 業績指標

Malvern Panalyticalは自社の主要業績評価指標(KPIs)を、世界各国で採択された現代奴隷に関する法規に照らして見直しました。 その結果、

  • スペクトリスは、上記に示した現代奴隷のリスクのある上位20カ国においてMalvern Panalyticalが発注した金額の100%に対して責任を負うスペクトリスアジア太平洋調達室の審査員およびその他の関連スタッフ全員に十分な研修を実施しました。
  • スペクトリスは、2011年3月以降上記に示したリスクのある上位20カ国に挙げられている国における新規サプライヤ候補のサプライチェーン検証のためのシステムをアジア太平洋サプライチェーン内で開発し、サプライヤ候補がサプライチェーンに入る前に評価できるようにしました。
  • スペクトリスは、このサプライチェーン検証をリスクのある20カ国以外のすべての国、さらにアジア太平洋調達プロセスに含まれないリスク国にも拡張するためのシステムを開発しており、2016年12月までに稼働する予定です。このシステムにより、サプライヤ候補がサプライチェーンに入る前に評価できるようになります。
  • Malvern Panalyticalは上記のリスクのある上位20カ国における既存のサプライチェーンを見直し、2015年12月に完了しました。
  • スペクトリスは、世界各地のリスクのある20カ国以外の国でサプライチェーンの管理を担当するスタッフ全員に、2016年12月までに現代奴隷に関する研修を完了することを要件として課しました。

2 サプライチェーンの審査

2015年に支出した総在庫量のうち、15%は上記のリスクある上位20カ国に所在する会社に発注されています。 その15%のうち、14.89%が審査されました。

サプライチェーン審査はサプライヤを対象に実施され、基準の要件を満たしたサプライヤに認証が付与されます。 審査は、SA8000 (社会的説明責任) 認証の国際基準の審査基準を満たすよう独自の研修を受けたスペクトリスの自社審査員によって実施されます。  UK Modern Slavery Act of 2015 (英国現代奴隷法)第54条およびCalifornia Transparency in Supply Chain Act of 2010 (サプライチェーンの透明性に関するカリフォルニア州法)において求められる奴隷と人身取引のさらなる重視に対応するために特定の審査を追加しています。

審査プロセスは以下の通りに実施されます。

2.1 サプライヤに送付される質問票には、SA8000認証基準の全要素と追加の奴隷労働反対条項が含まれ、適合性に関するサプライヤの意見が求められます。
2.2 初回審査は2~3日間で行われます。 非適合項目は記録され、是正措置について完了期限込みで合意します。
2.3 すべての是正措置が完了すると、サプライヤに認証が付与され、審査スケジュールについて合意します。
2.4 この審査スケジュールは3年かかります。 年1回、当社の「リスクある」サプライヤの約30%に対して基準の具体的要素に重点を置いたサーベイランス審査が実施されます。その後、当初の認証付与から3年後に完了再認定審査が行われます。 

3 認証

サプライヤ認証プロセスの詳細は前述の通りです。 認証はSA8000の準拠に対して付与され、サーベイランスまたは再認証審査中に非適合項目が出現した場合は認証がリスクにさらされます。 前回認証済のサプライヤは非適合項目を是正する期間について合意します。この期間は非適合の重大度によって決定されます。 サプライヤが基準の要件を満たせなくなったと判断された場合、事業からの撤退期限についてサプライヤと合意します。 

審査スケジュールには、リスクのある国の全サプライヤが自社のサプライチェーンの独自審査を実施するための要件が含まれます。 サーベイランスおよび再認証審査において、審査員はサプライチェーンの準拠ステータスをチェックします。

当社のサプライヤ行動規範には、供給されたすべての品目はスペクトリスおよびその子会社が設定した製品仕様ならびに国内および国際基準と規制に準拠していなければならないという要件があります。

4 社内説明責任

スペクトリスは組織全体に適用される業務遂行の社内基準を設けており、この基準は当社ならびにその従業員の行動を統制し、最高レベルの倫理的社会的責任を担うよう定めています。 当社の目標は、当社と同じ原則を受け入れ、順守するサプライヤとビジネスを行うことです。

スペクトリスは、現代奴隷のリスクを判定するアプローチを示した以下の方針、ならびに業務において奴隷および人身取引を防止するために講じる手段を実施します。

  • 内部告発の方針: 当社では、すべての従業員、サプライヤ、顧客、およびその他のビジネスパートナーが組織の直接的活動またはサプライチェーンに関する懸念事項を報告することを奨励します。 これには、奴隷または人身取引のリスクを高める恐れのあるあらゆる状況が含まれます。 組織の内部告発手順は、従業員が報復を恐れることなく情報開示を容易に行えるように定められています。 懸念を持つ従業員、顧客、またはその他の人々は、スペクトリスの部外秘ヘルプラインを使用できます。
  • ビジネス倫理規範: 当社の規範は従業員に対して、組織を代表する際に期待される行動および行状を明確に規定しています。 当社は、国外での業務およびサプライチェーンの管理において、従業員の行動および倫理的行状について最高水準を維持することを目指しています。
  • サプライヤ行動規範: 当社では、当社のサプライヤが最高水準の倫理規範に従うことを担保するためコミットメントを実施します。 サプライヤは、必要に応じて安全な労働条件を提供し、従業員に尊厳と敬意を持って接し、労働力の使用においては倫理的に行動し法律の範囲内で行うことを示すよう求められます。 当社はサプライヤと協働して、サプライヤが確実に規範基準を満たし、従業員の労働条件を改善するようにします。 ただし、当社のサプライヤ行動規範の重大な違反は業務関係の解除につながります。 上記に示した審査および認証プロセスは、奴隷および人身取引に関連して行動規範を実施するために講じるプロセスおよび手順を示しています。
  • 採用/派遣労働者方針 当社では、労働力の供給源として特定の定評ある人材紹介会社のみを利用し、新しい人材紹介会社の利用を計画している場合は、その会社からの派遣社員を受け入れる前に会社の実務状態を必ず検証します。 当社のサプライヤ、特に奴隷および人身取引の高リスク国のサプライヤにも同様の行動を期待し、本ステートメントの各所で詳述した審査および認証プロセスを通じてこの要件を審査します。

5 研修

スペクトリスは、組織内のすべての国で働くサプライチェーンの管理スタッフ全員が、現代奴隷および人身取引に関する研修を完了する必要があることを認識しています。

組織内のすべての国で働くサプライチェーンの管理スタッフ全員を対象に研修教材および研修セッションを作成および実施することを意図しています。 教材の採用後は、対象のスタッフ全員に2016年12月までに要件の理解と受諾を確認するよう求めています。

スペクトリスの現代奴隷に関する研修では以下を対象としています。

  • 当社の業務における購入実務。これはサプライチェーンの条件に影響するため、非現実的な低価格での購入、非現実的な低賃金またはその国の国内最低賃金を下回る賃金で行われた労働力の使用、または非現実的な期限による製品の提供を防止するよう設定されるべきです。
  • 業務のさまざまな側面に関連する奴隷および人身取引のリスクを評価する方法(利用可能なリソースおよびサポートを含む)
  • 奴隷および人身取引の兆候を特定する方法
  • 奴隷および人身取引が疑われる場合に講じるべき初期手順
  • 潜在的な奴隷および人身取引の問題を組織内の関連当事者へエスカレーションする方法
  • 利用可能な外部の支援。英国の例では、現代奴隷ヘルプライン、ギャングマスター(労働力供給事業者)認可局、"Stronger together"イニシアチブを通じた支援。
  • 奴隷労働反対方針の採用のためサプライヤに提供できるメッセージ、ビジネスインセンティブ、ガイダンス
  • サプライヤが高リスクシナリオで奴隷労働反対方針を採用しない場合に、当社のサプライチェーンから当該サプライヤを除外するなど当社が講じるべき措置

5.1 意識向上プログラム

サプライチェーンの管理スタッフの研修と並んで、スペクトリスは組織内の他の全従業員に対して現代奴隷の問題に関する意識向上を目指しています。そのため、より広範囲の人権/倫理/倫理的貿易の研修プログラム内の1モジュールとしてこの問題を追加しています。

このモジュールではスタッフに次のことを説明します。

  • Modern Slavery Act 2015(現代奴隷法)の基本原則
  • 従業員は奴隷や人身売買にどのように気付くことができるか
  • 奴隷や人身売買が疑われる問題に対し、組織内の関係者の注意を喚起するために従業員ができること
  • 利用可能な外部支援(Modern Slavery Helplineなど)