燃料中の低濃度硫黄分析専用モデル、 卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置  Epsilon1(イプシロン ワン)

スペクトリス株式会社マルバーン・パナリティカル事業部(東京都港区、事業部長:岩橋明敏)は、卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置 Epsilon1(イプシロン ワン)に新たに燃料中の低濃度硫黄分析に特化した仕様を持つ専用モデル、(ISO13032対応モデル)を販売開始いたします。
卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置 Epsilon1は、僅か40 cm×40 cmのスペースで元素分析を可能にする小型でパワフルな卓上型XRFで、以下の特長があります。

  • 分光計、内蔵コンピュータ、タッチスクリーンおよび分析ソフトウェアで構成されている完全一体型装置
  • 高出力X線管球と最新の高感度検出器により、微量元素の測定に有効
  • 液体窒素レスの検出器を搭載、真空ポンプ、ヘリウムガスなどの付帯設備が不要(大気環境測定)

【Epsilon1 硫黄専用モデル販売の背景】

Epsilon1標準モデルはすでに研究機関や大学、化学原料メーカーなど、元素分析を必要とする様々な業界への納入実績があります。今回、硫黄専用装置が加わった背景としては、環境負荷をより減らすための社会的な要求事項に対応したご提案を行うためです。硫黄は原油に含まれる成分の一つですが、空気中で燃焼すると二酸化硫黄に変化し、大気中に放出されると水蒸気と反応することで酸性雨の原因になることが知られています。このような背景から、様々な業界で、この硫黄の排出をコントロールするための規制がありますが、近年、より厳しくなる傾向にあります。この要望にお応えするために、硫黄に対しての装置の分析要求精度、感度をともに向上させた専用モデルを販売開始します。

【燃料中の低濃度硫黄分析専用モデル Epsilon1の特長】

低濃度硫黄分析専用モデル Epsilon1にはこれまでのEpsilon1汎用モデルの特長を生かしつつ、下記のような機能が追加されています。

  • 国際規格ISO13032準拠、日本工業規格JIS K2541-4にも準拠
  • 低濃度の硫黄燃料分析用に特化した仕様
  • 工場出荷時に検量線によるキャリブレーションデータインストール済みで、現場に導入後すぐに測定が始められます。


分析1回あたり約140円でランニングコストを抑えた分析が可能でこれらの硫黄分析に特化した機能により、硫黄の測定により環境負荷を抑えることが重要な各業界でのご要求に十分にこたえることができる分析装置です。

 【燃料中の低濃度硫黄分析専用モデル Epsilon1の利用シーン】

Epsilon1は、検出感度と導入コストのバランスの良い装置として、大学・公的研究機関・企業の研究開発部門・品質管理部門で広く採用されている卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置です。Epsilon1は高感度・低コストを達成しながらも、装置が小型でスペースを気にせず設置ができること、大気中測定が可能で測定のためにガスでのパージを必須としないこと、測定操作が簡便で初心者でもすぐに測定が出来るようになること、などの特長があります。このEpsilon1に低濃度硫黄分析専用機種が加わることで、自動車燃料、原油メーカー、精製所など様々な業界の品質管理部門から製造現場まで幅広くご利用いただけることになります。

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卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置 Epsilon1

低濃度硫黄分析専用モデル Epsilon1