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KYMAchip

目詰まりしない次世代マイクロ流体センサーチップ - WAVEsystem向け

WAVEsystem向けセンサーチップの次世代モデルであるKYMAchipは、幅広い試料への適合性と目詰まりのない設計を維持しつつ、より精密に定義されたチャネルにより一貫性の高いデータを実現します。

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信頼の性能に基づいた将来的にも対応可能なセンサーチップ

当社のマイクロ流体カートリッジは、長年にわたりWAVEsystemにおける生物物理学的グレーティング結合干渉法(GCI)分析を支え、大型粒子から粗試料、膜タンパク質まで幅広い用途に対応してきました。次世代WAVEchipであるKYMAchipは、前モデルと同様に高品質な反応速度データを生成します。立ち上がり時間が短縮され、信号遷移がさらに明瞭になり、より正確な結合測定が可能になります。新たに改良されたチャネル設計でチャネル間のばらつきが低減され、反応速度解析をより確実かつ迅速に行えます。

KYMAchipは、保存して何度でも再利用できます。データ品質を損なうことも、既存のワークフローを変更することもなく、新しいKYMAchipの利点を享受できます。

主なメリット

  • チャネルを再設計したことでバッファと試料の迅速な切り替えが可能となり、高速な信号遷移が実現します。これにより、解離速度(最大10 s⁻¹)が極度に速い場合や複雑に相互作用する場合でも、正確な測定が可能になります。

  • KYMAchipは、強度を高めたことで保存と再利用が可能となり、また、低分子から膜タンパク質まで幅広い用途に対応するために、目詰まりなしの信頼性の高いマイクロ流体システムを維持します。

  • 正確に定義されたチャネル構造でチャネル間のばらつきが低減され、より再現性の高いデータが得られます。

マイクロバルブを配置しない設計で、目詰まりのないマイクロ流体システムを実現

KYMAchipの並列フローセルと再設計されたチャネルで、バッファと試料の切り替えがさらに最適化され、試料遷移がいっそう高速化して、急速結合・解離事象の時間分解能が向上します。これにより、弱い結合作用においても、より明瞭なセンサーグラムと信頼性の高い反応速度解析が可能となります。

一貫性のある高品質なデータを測定可能なように設計

KYMAchipの正確に定義されたチャネルにより、チャネル間のばらつきが低減され、以下を実現します。

  • よりクリーンな参照データ
  • より一貫性のある反応速度パラメータ
  • 遷移領域におけるアーティファクトデータポイントが減少

これにより複製間の再現性が向上し、安定した反応速度パラメータが得られ、データ解析が効率化します。

こうしたKYMAchipの一貫性が、業界をリードするWAVEsystemプラットフォームの感度を支えています。たとえば、1000:1までのリガンド対分析対象物の分子量比において、ノイズ0.01 pg/mm²未満、ベースラインドリフト0.3 pg/mm²/分未満で、1 pg/mm²(1 RU)未満の信号から反応速度を解析します。

難易度が極めて高い試料測定にも対応する耐久性

革新的なKYMAchipの流体設計で、すべてのマイクロ流体システムをWAVEsystem本体ではなく、チップに内蔵しています。また、マイクロバルブをチップの近くに置くのではなく、大口径の標準バルブを装置の下流側に配置しています。

WAVEsystemは、通常、プレートを用いたアッセイでしか得られないような、粗試料に対する高い頑健性を備えています。

KYMAchipは、次のような幅広い試料タイプに適合性があります。

  • 100%の血清または血漿
  • 細胞溶解液
  • 粗膜画分
  • 巨大な創薬ターゲット
  • ウイルス様粒子(VLP)
  • リポソーム
  • 凝集体(線維)

この耐薬品性カートリッジは、強い溶剤にも適合性があるため、高濃度のDMSO、アセトニトリル、その他フラグメントライブラリに一般的な有機溶剤、また粘性界面活性剤を使用できます。これにより、膜タンパク質の可溶条件と精製条件の検討が可能となり、困難なターゲットにも信頼性の高い確実な特性評価を行うことができます。

KYMAchipはWAVEchipよりも堅牢性が高く、WAVEsystemから取り外して再挿入することができるため、保管と再利用が可能となります。

粗試料でも目詰まりしない

時間のかかる精製工程や詰まりは、しばしば他のシステムの停止を招きます。 

一方、KYMAchipの目詰まりしないマイクロ流体は、オペレーターの負担を増やすことなく複雑な粗試料を処理し、高速かつ高品質なデータを、優れた信号分解能と時間分解能で提供します。 

KYMAchipのタイプ

KYMAchipのタイプと用途のご紹介
WAVEchipセンサーセンサー表面マトリクス固定方法推奨用途
PCP準平面PCハイドロゲルアミンカップリング大型リガンドおよび/またはプロテオリポソーム、ウイルス、VLPなどの分析対象物質
PCP-STAあらかじめ固定化されたストレプトアビジン
準平面PCハイドロゲル
ビオチン大型ビオチン化リガンドとリポソームやウイルス、VLPなどの分析対象物質
PCP-RST再生可能なストレプトアビジン表面
準平面PCハイドロゲル
ビオチン大型ビオチン化リガンド、リガンドスクリーニング
PCP-PAGあらかじめ固定化された融合タンパク質A/G
準平面PCハイドロゲル
IgGIgGおよびFCタグタンパク質を幅広く捕捉
PCP-NTAあらかじめ固定化されたNTA
準平面PCハイドロゲル
Hisタグ大型Hisタグリガンドとリポソームやウイルス、VLPなどの分析対象物質
PCP-LIPあらかじめ固定化された親油基
準平面PCハイドロゲル
脂質リポソーム、膜小胞などの疎水性(大型)リガンド
PCZカルボン酸と第3級アミンをほぼ同密度で持つ双性イオン性ポリマーで機能化された、準平面PCハイドロゲルアミンカップリング付着が少なく、等電点が低いタンパク質やポリアニオン性リガンドとの結合に最適
PCL負電荷の量が少なく(約25%)、低容量の厚膜PCハイドロゲルアミンカップリング血清や培養上清などの複雑なマトリクス。活性化にはスルホ-NHSが必要
PCH厚膜PCハイドロゲルアミンカップリングリガンドと分析対象の分子量の比率が大きい、汎用
PCH-NTAあらかじめ固定化されたNTA
厚膜PCハイドロゲル
HisタグHisタグリガンド、汎用
PCH-STAあらかじめ固定化されたストレプトアビジン
厚膜ハイドロゲル
ビオチンビオチン化リガンド、汎用
PCH-RST再生可能なストレプトアビジン表面
厚膜ハイドロゲル
ビオチンビオチン化リガンド、リガンドスクリーニング
DXP準平面DXハイドロゲルアミンカップリング大型リガンドおよび/またはプロテオリポソーム、ウイルス、VLPなどの分析対象物質
DXH-STAあらかじめ固定化されたストレプトアビジン
厚膜DXハイドロゲル
ビオチンビオチン化リガンド、汎用
DXH厚膜DXハイドロゲルアミンカップリングリガンドと分析対象の分子量の比率が大きい、汎用
PC- = ポリカルボン酸塩、DX- = カルボキシメチルデキストラン。
ご要望に応じてDXコーティングセンサーもご用意可能です。

役立つリソース

FAQ(よくあるご質問)

KYMAchipとWAVEchipはどのような点が似ていますか?

KYMAchipとオリジナルのWAVEchipは共に、次のような特長があります。

  • 目詰まりしないマイクロ流体
  • 並列フローセル
  • 幅広い試料への適合性(粗試料、病原性試料、強溶剤を含む試料など)
  • 同一の表面化学と反応速度データ、ワークフロー
新しいKYMAchipにはどのような特長がありますか?

新しいKYMAchipには、次のような特長があります。

  • 正確に定義されたチャネルにより、チャネル間のばらつきを低減
  • 立ち上がり時間を短縮し、より明瞭な信号遷移を実現
  • 保存と再利用が可能
KYMAchipはどのようなものに適合性がありますか?

KYMAchipは、次のような幅広い試料と適合性があります。

  • 100%の血清、血漿および細胞上清
  • アセトニトリルやDMSOを高率に含む非従来型溶媒
  • 膜タンパク質を可溶化するための粘性界面活性剤および添加剤
  • 細胞膜調製物、部分的に可溶化された未精製の材料
  • 可溶化構造として使用されるウイルス様粒子(VLP)、リポソーム、またはナノディスク
  • 大きな結合パートナー:ナノ粒子と粗膜調製物
KYMAchipはどのくらいの頻度で使用できますか?

使用頻度は、チップの種類、固定方法、およびリガンドの挙動によって異なります。Ni-NTA表面のHisタグリガンドや、プロテインA/G表面のリガンドは、再生して繰り返し捕捉することができます。KYMAchipのチャネルの再設計で強度が向上したため、チップを取り外して保管し、再挿入して再び使用することができます。

KYMAchipに固定できるリガンドの量はどのくらいですか?

固定化容量は、チップの種類と固定方法によって異なります。WAVEsystem製品群の中で最大容量を持つ4PCH WAVEchipは、最大35,000 pg/mm2のBSAを固定できますが、実際の固定量は使用するリガンドによって異なります。 

WAVEcontrolソフトウェアには、許容可能な理論的応答に必要なリガンド密度の算出に役立つシミュレータが組み込まれています。

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WAVEsystemの性能をさらに押し上げる準備はできていますか?

WAVEsystemの性能をさらに押し上げる準備はできていますか?

次世代KYMAchipは、WAVEchipの実証済みの性能を基盤に作られており、より明瞭な信号遷移と一貫性の向上、保存・再利用の柔軟性が実現します。

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