診断薬に最適! メインのnm粒子の個数測定とμm粗大粒子分析を1台で可能とする新技術

抗体やタンパク質を表面に吸着させたラテックスを利用した検査は、他の手法と比べて簡便・迅速に実施できるため様々なところで広く用いられています。このラテックスを用いた手法は、抗原抗体反応などの反応による凝集を利用しており、凝集をコントロールする必要があります。しかし、検査対象物質との凝集は促進させる一方で、自己凝集や検査対象外物質との非特異的な凝集は品質の劣化や誤った検査結果につながるので、抑制する必要があります。

凝集性の評価には、動的光散乱法(DLS)レーザ回折式(LD)による粒子径分布測定や、粒子の表面電荷に依存するゼータ電位の測定が使用されています。これまでのDLSではメインとなる測定範囲が数ナノから1ミクロン程度の領域であり、1ミクロン以上の凝集物の評価は難しく、LD法を用いて2原理での評価を必要としていました。

 ゼータサイザーアドバンスシリーズでは新しいセルを設計し、1から10ミクロンの領域の粒子径測定の精度を向上させました。よって今まで2原理で評価していたサンプルが1台で評価できる可能性があり、条件検討などのスクリーニングにおいてより迅速・簡便な評価が実施可能になると考えております。

小容量粒子径用ディスポセル(ZSU1002) を用いたミクロンサイズの粒子径測定

小容量粒子径用ディスポセル
ZSU1002

ゼータサイザーアドバンスシリーズ用のオプションセルである、小容量粒子径用ディスポセルを用いると、ミクロンサイズの粒子径の精度が向上することが確認できました。

これにより従来のDLSで測定が困難であった、1-10  μm領域の粒子径測定もでき、幅広いレンジの測定が1台で可能になりました。

詳しい技術説明資料をご用意しています。
コチラよりダウンロードいただけます。